いろんなこと記念日

なんでもない平日なはずだった。
あるとすれば久々に地震を体感したこと。
ゆれる小便小僧とともに。

ご飯に誘われて、改めて結婚報告を受ける。
式の日取りまで聞いて、実感が湧いてきた。
結婚するのだ、一番の仲良しが。
「遠くへ行っちゃうみたい」とはまさにこのことか。嬉しいやら寂しいやら、比べて自分は…とみじめやらだが、晴れやかな姿が非常に楽しみである。眩しくて目も当てられないんだろう。

帰ると弟が呼ぶので軽くあしらっていたが、しつこかったのは理由があった。よく知らない間に大学に合格していた。薄情な姉だな〜と思いつつ大喜びの父親に空笑いしてしまった。薄情だ〜。
大学受験に合格するくらいの能力と努力があったんだなぁ…とかもう弟も大学生なのか…と夢心地でなんだか上の空になってしまった。他人事のようにすら思える。私は昔から実感というものが自分の中に起こらず溜まらず、右から左へ通過していくようであった。懸命に止めたいと思ってはいるのだが、まだその方法は見つかってはいない。

お風呂から上がると、父親が「今日は父親の誕生日」だと言うから少し驚いた。父親は自分の両親の話を避けてきたので。亡くなった経緯や理由については「うちらしいな」と弟。そういうもんか。祖父と同じ教職を選んだ私なので、そういう血を辿ってるんじゃなかろうかと不謹慎にも輪廻を感じた。まぁそんなわけないけど。

私の歴史、中々濃くなってきている。