懺悔
絶対に誰にも一生言わないことを書く。
私はサボりぐせが酷い。言うなれば逃げ癖。
これをかいている今も、職場の最寄駅まで来たところで一歩も動かずベンチで寝ていた。
一応、逃げたい自分となんとなく頑張ってみるか〜の自分が葛藤するのである。勝率なんと7:3。ほぼ逃げる。
逃げてスッキリするのか?否、元来人目を気にしてばかりの性格の私なので泣きたくなるほど後悔したりする。
なんて情けない。逃げて後悔するくらいなら逃げなきゃいいのにと思ったりもするけれど、野生本能というかアンテナがはるのである。これ逃げたら勝ちじゃね?と思うと早速身体はその態勢に入る。そうなってしまえばもはや善良な精神などには負けない。何が何でも欠勤の言い訳を考える。
一度休むと言ってしまえば体は本格的にだるいし、親にもしんどいとか今日は休みだとか適当な嘘を言って自分を守る。
この癖はなんというか、病的である。
なぜそんなにも休みたいのか、ここで自分でも掘り下げて行きたい。
まず最もなのは、やりたくないことがあるから。やり過ごしてしまえばなんとかなるなら、なおのことやりたくないのである。締め切りの仕事が〜やらないといけない製作が〜。絶対的に間に合わない!というわけでなければ、ギリギリまでやらずに日を稼ぐ。我ながら酷い。
次に挙げられるのが、他に夢中になることがある。今はもっぱら気になる人のことばかり考えている。頭がおかしいんじゃないか?というくらいに自我を失ってその人のことばかり考え、ラインの返信を待ち伏せるためだけに時間を使いたいくらいなのである。
というわけで休んでもこれらの考えが堂々巡りし、結局精神が疲れ果ていつのまにか一日をろくな終わりにしない。ということは何も考えず、ただ仕事をこなすほうがよっぽど賢いのである。
そんなことは重々承知なのに、とにかく行きたくない。仕事をしたほうが絶対にいいことづくめだよ!と心の声が叫んでいる。一人に心を奪われず、自我を保って、余裕を持った仕事ができる。
だが私はそういう風に人間できてない。
できていたら、どれだけ賢いだろうか。
誰にも言えないのに、周囲に嘘をついてまで、心を疲弊させてまで、休みたい自分を、もはや肯定してあげればいいのか、鞭打てばいいのか全くもってわからない。
はあ。依然として帰りたい。